考えることも努力じゃない?

これも結構前の記事になるがそんなことは気にしない。

 

以下はテキサスレンジャーズに所属するダルビッシュ選手の言葉だ。

 

 全国高校野球選手権大会が第100回を迎える2018年が始まった。大リーグでプレーするダルビッシュ有(ゆう)投手(31)が、高校野球への思いを語った。球児へ贈るメッセージは、「頑張らない!」。大リーグを代表する右腕が、その言葉に込めた真意とは。

頑張り過ぎなくていいんです、日本の球児は。何百球の投げ込みとか、何千本の素振りとか、そんなのを頑張っちゃダメなんです。

 母校の東北高では、いわゆる強豪校の練習をみんながしていたけど、僕はしなかった。納得がいかない練習は絶対にしたくないと強く思っていたので、ウサギ跳びとかそういう類いの練習は一切しなかった。主将になるまで、ほぼ全体練習にも参加しませんでした。

 小さい頃から日本人じゃないような考え方を持っていて、そういうのが当たり前というみんなの常識が、僕の中では常識ではなかった。日本ハム入団1年目のキャンプで、2軍監督と面談した時も、「君は何が一番大事なんだ」と聞かれ、「納得がいかない練習だけはしたくない」と答えたくらいです。

 以下引用元 

https://www.asahi.com/articles/ASKDT63HMKDTPTQP007.html

 

 

僕は普段スポーツをほとんど見ないのでスポーツそのものもスポーツ選手のインタビュー記事などもほとんど見ない。

 

だがプロ野球選手にはダルビッシュ選手のような考えを持った人が少ない気がするので、こういった記事が話題になるとついつい目を通したくなり、気づいたらそれに対するネットの反応も見てしまっている。

 

恐らく20年以上前だったら

 

「汗水垂らしてがむしゃらにやるのが一番だ」

 

みたいな意見が過半数を占めていたかもしれない。

 

流石に2018年ともあってそういった意見は少なくともネット上では稀なようには思えるが、

 

「それはダルビッシュが才能があるから言えることだ」

 

みたいな意見が結構多いことが少し残念に思えた。

 

これって、例えば寿司職人の人が

 

「毎日何千貫も握ってればいい寿司職人になれると思ったら大間違いだよ。ネタもシャリもその時によって違う。お客さんの好みも違う。考えながら握らないといけないよ。」

 

みたいなこと言ってたら結構みんな納得してたんじゃないかなーと思ってる。

 

というのもつまり、料理というのは奥が深いもので、数をこなせば上手になれるものではないと何となくみんな気づいているからではないだろうか。

 

(申し訳ないけど)毎日料理を作ってくれるお母さんの全てが全て料理が上手とは限らないことをみんなが知っているだろうから。

 

僕の母も決して料理が下手とは思わないが、自分で初めて作った豚バラチャーハンを食べた時に意外と自分で作ったものも母の料理と比べて遜色がない事に気づいちゃったのだ。

 

一方、スポーツに関していうと未だに努力至上主義の空気は残っている気がする。

 

ましてやこの記事に関していうとダルビッシュ選手のような孤高の存在っぽいキャラクターも反発(?)に拍車をかけているように思う。

 

僕はダルビッシュ選手のやり方が万人にとって良いやり方だとは言わないが、少なくともこういう考え方もあるのかなと心に留めておいておいていいのではないかなと思う。

 

泥臭い努力をして成功した人の声には多くの人が耳を傾けるが、革新的な努力をして成功した人の声に耳を傾ける人は前者と比べて大分減るように思える(そしてその内の何割かは意識高い系といったジャンルにカテゴライズされる人たちかな)。

 

誰かの話を盲信したくはないが、耳に入れようともせずに突っぱねることもしたくない。

 

色々な人の意見を耳に入れて、色々試して良かったものを続ければいいし、それでマンネリ化してきたらまた別の方法を試せばいいんじゃなかろうか。

 

野球に限らず。

 

僕の場合、英語の勉強をするにあたって毎日というほど今のやり方でいいのかどうか考えている(た)。

 

レベルが上がるにつれてやり方を変えた方が効率がいいと思うからというのと、同じことばかりやると飽きてきてしまうからだ。

 

飽きてしまうとまず楽しくないし、勉強が作業化してしまってレベルも停滞しがちになる。

 

もし僕が泥臭く何も考えずにずっと単語帳に噛り付いていたらもっとレベルが上がったのだろうか?

 

それはわからない。

 

わからないのならより楽しそうな方法でやってみるまでだ。

 

ちなみに最近はボラットというコメディ映画で下品なセリフを楽しみながら覚えている。

 

体感ではあるが僕の外国人の友達で日本語の能力の高い人は一生懸命勉強する人よりもアニメや漫画なんかを使って楽しんで勉強している人が多い気がする。

 

参考までに。